西嶋みゆき 個展 「絨毯のなかの織り子」
西嶋みゆき 個展 「絨毯のなかの織り子」
cumonos 連続企画「風景のvol.2」  【⠀移調のみとおし⠀】  奈良田晃治・長谷川一郎・わにぶちみき

cumonos 11月企画①

西嶋 みゆき 個展【⠀絨毯のなかの織り子⠀】

 

会期:2022.11/04-11/21

時間:13:00-19:00

休廊:火・水・木

会場:クモノス(cumonos)1F cumonostudio

入場無料

 

今展では、2020年から2021年にかけて石川県や青森県などで開催された『金魚美抄展』で巡回した大型作品『絨毯のなかの織り子』を作家・西嶋みゆきの地元で初展示致します。

15年以上、金魚の群れをモチーフにして描かれた一つの版木を用いて多様な作品を作り続けてきた西嶋。今作では、その一つの版木から色を変えて摺られた126枚の木版画を組み合わせて作られました。偶然に手に入れた50年以上前の律動芸術についての書物から「mass(大量の人やモノのかたまり)と「個」について考え、この現在の日々へ問いかけます。

 

今展と同時期にGAMOYON Galleryでも個展『中空のかざりもの』を開催いたします。

こちらでは新作を中心に展覧いたします。(会期は少し異なります)ぜひ合わせてご高覧下さい。

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金魚の群れを描いた一枚の版から細胞分裂するように幾度も摺った木版画を様々な作品へと変化させ 続けてかれこれ 15 年以上経つ。擦り切れるにはまだほど遠い。 単なるパターンに過ぎない小さきものたちが反復して組み合わさることで儚きその存在を強化できた ら、そんなふうに祈りながら黙々と版木に色を載せる。

装飾物や美術品のようにかざりものの役割を与えられた金魚も絨毯も表層に目が向けられることで中身が薄れ本来の用途や生物としての意義との狭間でゆらゆらと在るように思えて面白い。

水面を覗き込んだ時にふとした拍子に見えた自分の姿があっという間に波に揺れ消え焦点が移っていく、そんな不確かさとも繋がって思える。

時に虚しく、時に愛おしくもある、そんな彼らをここに留めます。

/西嶋みゆき

 

主な展覧会など

2022 個展『絨毯のなかの織り子』/大阪・cumonos

2022 クモノスライド-extra edition-/奈良・maruroom

2021 空島の城(西嶋みゆき・𠮷田芙希子二人展)/滋賀・2kwgallery

2020 金魚美抄2020/石川・学びの杜ののいちカレード、愛知・豊川市桜ケ丘ミュージアム、青森・三内丸山遺跡センター 

2018 はならぁと2018こあ/奈良・吉野町国栖地域

2017 金魚美抄/石川・金沢21世紀美術館 

2016 個展『ゆめゆめかみおり』/大阪・2kw gallery

2016 個展『おもいでるうち』/京都・AIR南山城村(青い家)

2016 2016 ASIA ART HIGHWAY/韓国・清州美術創作スタジオ 

2016 岩美現代美術展/鳥取・studio652(旧岩美病院)

2016 ART KAOHSIUNG 2016/台湾・City Suites-Kaohsiung

2015 御堂筋そぞろ歩きアート展/大阪・三井住友銀行備後町支店 

2014 ジ・アートフェアULTRA2014/東京・南青山スパイラル 

2014 HANARART2014/奈良・柳花簾、さくら舎、洞泉寺町の町家 

2013 個展『うつせみのかがみ』 /大阪・橘画廊 

2013 PRISM2013/大阪・コンテンポラリーアートギャラリーZONE

2012 京展 入選/京都・京都市美術館 

2006 京展 須田賞/京都・京都市美術館        ほか多数