EXHIBITION
【 cumonos作家展覧会情報 】
2026.4.4 sat - 4.19 sun
山岡敏明 × しまだそう
[ あれとこれをまがりなりにもそれした結果論 ]
Post-Hoc: This and That, Somehow Combined
会期 :2026年4月4日(土)ー19日(日)
休廊 :月・火・水
時間 :13: 00 - 19: 00(最終日は 17時まで)
会場 :2kw gallery ( ニキロワットギャラリー )
〒520-0053 滋賀県大津市音羽台3-29-1
JR東海道本線大津駅南口改札より徒歩5分
京阪京津線上栄町駅より東南へ徒歩8分
2026 年4月4日より、と画家・しまだそうと美術作家・山岡敏明による展覧会「あれとこれをまがりなりにもそれした結果論」を開催いたします。
本展は、両名が約 1 年間にわたり二枚のキャンバスを互いに交換し、相手の絵の上に自らの筆跡を重ねる「往復書簡」のようなプロセスを経て完成させた新作とそれらにまつわるドローイング・ペインティング作品などを発表するものです。
山岡敏明の持つ独自の存在感と、しまだそうの線や造形。一方が描いた意図をもう一方が解釈し、時には塗り潰し、時には生かしながら筆を置く。この 1 年に及ぶ「対話」と「侵食」の繰り返しは、個人の表現を超えた予測不可能な視覚的調和(あるいは不協和音)を生み出しました。
本展では、そのプロセスを経て到達した最終的な絵画作品二点を中心に両名の近作、新作、交換ドローイングなどを展示し、二人の画家の表現が交差する瞬間に迫ります。
2026.3.7 sat - 3.23 mon
1・2・3F /[あったこと・間・遠くをみる]
【 あったこと・間・遠くをみる 】
入夏七海・大森有花・佐藤静紅・清水彩瑛・武田麻季・でっかい火・遠山奈実子・辺見静華・六根由里香・山本駿平・Calo Bookshop and Cafe(出店参加)
会期:2026年3月7日(土)〜3月23日(月)
休廊:火・水・木
時間:13:00-19:00
会場:cumonos(クモノス)1、2、3F 〒538-0043 大阪市鶴見区今津南3−1−14
入場無料
企画:山本駿平
運営協力:cumonos
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「絵」というものがいったい何であるのか。時にカテゴライズされ、描く側も見る側も何らかの分類やジャンルの枠組みを通してその「絵」を表現/理解しようとする。そんな場面に戸惑いを覚えながら、「いい絵をみたいからいろんな絵をみて、いい絵が描きたいから絵を描いている。結局のところ、確信を持って言えることはそういうことだけなのに、(一部抜粋)」と話す美術作家の山本駿平さんが企画する展覧会。
この展覧会ではZINEや個人誌などの自主制作本を商業出版の規格やカテゴリに縛られず「絵」をありのままに表現できる最適な媒体として位置づけます。そのような本のようなものも含め、作家ごとに異なる背景や解釈で作られた多様な作品を一堂に集めることで、既存の言葉や分類とは異なる視点から「絵」の輪郭を探求しようと試みます。
展覧会名は、地球規模の連携によってブラックホールの撮影に成功したプロジェクト「イベントホライズンテレスコープ」に由来しています。望遠鏡同士をつなぐことで、可視と不可視の境界(事象の地平線)を観測しようとしたその姿勢を、「絵」という得体の知れない存在への探求に重ね合わせ、出来事や人、視線の「間(あいだ)」にある関係性を通じて、遠く不可視なものを見ようとする人間の意志と、「絵」と「絵を描きながら生きる人々」の確かな在り方を浮き彫りにすることを目指しています。
出展作家10名の作品、自主制作本に加え本町で本屋/galleryを営むCalo Bookshop and Cafeさんのセレクトによる様々な本も合わせて展示・販売します。
ぜひ会場で多様な作家と作品による「絵」というものの奥行きと幅をご高覧頂けたら幸いです。/cumonos
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『あったこと・間・遠くをみる』
この企画では、さまざまな「絵」とよばれるものを一つの空間に集めることで、言葉やカテゴリでは捉えきれない「絵」と、「絵を描いていくこと」それぞれの在り方の一つを示す場をつくることを試みます。
「絵画を描かれているんですね」と聞かれて、「そうです」以外の答えを持ち合わせていない時、私はいつもどこかしっくりこないのです。
絵画・漫画・イラストレーションなど、絵の種類やカテゴリを表す言葉はたくさんありますが、いつもこういった言葉には違和感を抱いてきました。人間が、余りにも多くのかたちを受け入れる(受け入れてくれる)絵を知るために、分析、分類、整理して造られたこれらの言葉は、今ではなんだか、余計なものがいろいろこびりついているように感じます。
いい絵をみたいからいろんな絵をみて、いい絵が描きたいから絵を描いている。結局のところ、確信を持って言えることはそういうことだけなのに、言葉の世界で生きざるを得ない中で、いつもそのことを忘れてしまいそうになります。
さまざまな絵が壁に並び(あるいは棚や床にも)、言葉やカテゴリによって同化も分別もされず、得体の知れない「絵」としてそれぞれの座標を獲得していく。作家それぞれの全く異なる絵が、ただそのまま共存し集まることで、「絵」というものの輪郭が浮かび上がり、捉えどころのない「絵」というものに近づけるのではないかと考えています。
また今展では「絵」のひとつの形として「自主制作本」にも注目し、「絵」とは何かを探っていきます。
自主制作本とは、ZINEや個人誌、リトルプレス、私家本など、いろいろな呼び方があります。また、それぞれ違いや定義が昨今盛んに議論されており、この媒体は一つに定義づけることが難しい存在だと言えます。商業出版が編集方針や規格サイズに従うのに対して、(反発ではなく、本来は憧れから生まれたものとしての)自主制作本は、既存の型やサイズに縛られることなく、言葉やカテゴリで枠に収められない(あるいは収まることを望まない)ものでも、一つのかたちにすることができる点が特徴だと思っています。
そう考えると、「絵」という得体のしれないものを扱う際に、自主制作本は、作家の絵をできる限り、誇張もせず取りこぼしもしない媒体として、最適なものの一つであるように思います。
今回参加いただく作家が、本のようなものを制作した(もしくは、結果的に本のようなものをつくった)経緯や理由は問いません。作家によって、自主制作本というものに対する扱いや考えが全く異なっているからこそ、自主制作本も絵と同様に、言葉の分析、分類、整理の形式にとらわれない媒体としてその魅力を発揮できるはずです。
さまざまな出自を持つ自主制作本が並び、そして、それらを自由にみる/読むことができる場をつくることで、「絵」というものの輪郭を、別の視点からも探ってみたいと思います。
展覧会名の『あったこと・間・遠くをみる』は、「Event Horizon Telescope(イベントホライズンテレスコープ)」に由来します。
「Event Horizon Telescope」とは、世界中の電波望遠鏡を連携させて、地球サイズの仮想望遠鏡をつくり、光ですら脱出できなくなるブラックホールの境界面(event horizon)を観測する国際的プロジェクトの名称です。そこを越えると、もはや外部からは何も観測できない“境”を見ることを目指しています。
はるか遠くにある、みえるものとみえないものの間に迫ろうとするこのプロジェクトの姿勢と、「絵」という得体の知れないものを知ろうとするこの企画は、どこか通じるまなざしを持っているように思います。
このような考えの下、展示された作品により、「絵」というものを意識できる状況をつくり、いまこの世界の、「絵」と絵を描きながら暮らしている人たちの在り方を強く感じられるような展示にしたいと思います。 /企画 山本駿平
作家プロフィール
入夏 七海 IRINATSU Nanami
岩手県出身。自分が見たものの色や光を描くことで、過去のうれしかった記憶を表現している。現実は不安なことや悲しいことが多いが、記憶を思い返せば決してそれだけではなかったと前を向けるような絵を描いていきたい。
<受賞>
2018 第1回DBCアートアワード クサカベ賞
2022 illustration第223回ザ・チョイス 入選
『東北芸術工科大学学生作品公募展』大賞/ 仙台PARCO
<展示>
2021 メルトメイト あいまいな同居品たち展 /山形県上山市
2022 グループ展『Pieceful展』 / アトリエ山形現代美術館/山形県新庄市
2023 『GEISAI#22』 / 東京ビッグサイト
グループ展『EPIC PAINTERS Vol.12』 / THE blank gallery/東京・原宿
2024 個展『光る時』/ 彩画堂S-SPACE/岩手
企画『ホワイト・パッケージ・キューブ 東京展拡張編』 / 移動展示
COMITIA147 / 東京ビッグサイト
グループ展『FOOD-おいしいを創る-』/ REIJINSYA GALLERY / 東京・日本橋
グループ展『somewhere in between vol.2』 /THE blank GALLERY/東京・原宿
COMITIA150 / 東京ビッグサイト
2025~2026 グループ展『heallie2501』 / between gallery /東京・井の頭
グループ展『Summer Group Show 2025 : Term TWO』/ THE blank GALLERY / 東京
COMITIA153 / 東京ビッグサイト
KAMAWANAI gallery 第一回展示『阿部潤 伊山桂 入夏七海』 / KAMAWANAI gallery/岩手県盛岡市
麺展/Cyg art gallery /岩手県盛岡市
グループ展『heallie2601』/between gallery/東京・井の頭
昨年から転職で初めて関東圏に引っ越した。地元が自分の中で過去のものになったことで、地元は地元でいい場所だったんだなと思うようになった。
未来は絶望が多い。日に日に世の中が悪くなって、だんだん諦めることが多くなって、もう今よりいい状況は無いんだろうな、と思ってくる。
私は過去のものやできごとに希望を感じる。そして、それを絵にする。自分が今そして未来、どんなに悲しいことがあっても、見てきたもの、あったことは確かにここにあり続けるからだ。
過去を振り返ったとき、人生そんなに嫌なことばかりじゃなかったなと思える絵を描いていきたい。 /入夏七海
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大森 有花 OMORI Yuka
2021.05 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科 入学
2022.05 美容・服飾・美大生7人展「dreamin night」企画、参加
2022.06 天王洲寺倉庫「ブルーピリオド展」キャラクター自画像制作
2022.12 小学館steenzインタビュー記事掲載
2023.05 東京ビッグサイト デザインフェスタvol.57 参加
2023.08 旬゛喫茶パンエス ポップアップ「under the sea」参加
2024.09 齋藤美卯・大森有花2人展「tomato / two ants / to.and 」企画、参加
2025.03 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科 卒業
2025.12 3人展「ハッピー ラッキー ライフ」企画、参加
私は日常の中にある生活の痕跡が気になり、制作しています。
ここでいう痕跡とは、私の知らない人が日常として行っている行為が形として現れるもののことです。
例えば、
どの街でも見かける、標識に貼られた丸いシール。
ガードレールの上に何故か乗っているりんご。
無造作に置かれたゴム手袋など。
そのような日々の営みが生んだ形は、計算されたものでは表せない面白さがあります。
そしてそんな"痕跡"に目を引かれては、どのようなシチュエーションで、どのような人がそうしたのかと想像します。
私は幼いころから再開発されてゆく街を目にしてきました。
いつ当たり前のものが無くなるか分からないという不確かな世の中で、静かに佇む痕跡たちは、私を他の誰かと繋げてくれ、人々の息遣いを感じさせてくれます。
また、それらを見つけた時は張り詰めた緊張感がゆるむような感覚を覚えます。
それらを拾い集めながら、形にしています。/大森有花
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佐藤 静紅 SATO Shizuku
大分県出身。
2021年に絵画教室に通い始めるとともに作家活動を始める。
自分が立ち会った美しい瞬間や、ときめくものを描いています。
2021年 個展「この世の不純物たちよ」(ギャラリールナ)
2022年 二人展「やがて雨になる」(siroiro.ギャラリー)
2024年 公募展「FLAG 2024」Second Prise(アトリエ三月)
2025年 個展「野光画林」(アトリエ三月)
なぜ私は絵を描くのだろうと考えたとき、子供のころの趣味を思い出しました。
校庭にしゃがみ、砂の中から透明な石英だけを拾ってきれいに洗い、キラキラのラメが練りこまれたガムのプラスチック容器に大事にとってあったことを。
親が私を動物に例えるとき「カラス」だと言いました。昔から光を反射するものに興味を示していたためです。それがだんだんと光そのもの、もしくは物体が光を反射して見せる表情に惹かれるようになりました。
今、私はそれらを描いています。描くと、形のないものでも、わたしの手に入ったような気になれます。
そして次第にそれらの絵を、ふさわしい箱にしまっておきたいと思うようになりました。額縁を自作するようになって、絵に物質的な堅牢さが付与されたことに安心を感じています。
一連のことを考えているうちに気付いたのは「美しいものに憧れ、収集し、特別な箱に保存する」という行為は、私の、子供のころからずっと続く習性であるということです。 /佐藤静紅
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清⽔ 彩瑛 SHIMIZU Sae
1995年 滋賀県⽣まれ
2020年 京都市⽴芸術⼤学⼤学院 美術研究科絵画専攻(油画) 修了
近年の展⽰〉
個展「 ⽷運びのあらまし 」(⺡(さんずい)/京都 2025年)、
安藤湖春との2⼈展「 ⼟星、サルパ、噴⽔のおもかげ 」(Sfye Space/京都 2025年)
野中梓との2⼈展「 ぼんやりながめてふにおちる 」(kumagusuku/京都 2025年)
よく通る道沿いに最近、気になっている畑がある。
その畑の持ち主はどんな⼈かも知らないし、勿論交流したこともない。畑を持ったこともないか
ら、作物を育てるために必要なものも習慣も知らない。
ある⽇は畑には杭とトタンでできた簡単な囲いの中に煉⽡が撒かれ、またある⽇はひとつだけ残さ
れたキャベツが⼩さなハウスに覆われている。かと思えば、しばらく様⼦を変えない場所もある。
時には優しく導き、時には放っておく。作り⼿と場が呼応し、あらゆる作物が(同じくらいの雑草
も)⽣⻑していく。絶えず⼟地を気にかけ繰り返されている営みのおかげか、畑の隅々まで温かさ
を感じる気がする。
絵を描くとき、そんな誰かの畑のことを思い出す。
あの温かさを忘れないように、まずは⽇々を記録してみる。
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⽇々⽣活する中で⾒掛けた事象を通して、別の場所での経験や会話を繰り返し思い出したとき、記
憶の中に残っている感覚を収集してみる。
収集したイメージや思い出したことを頼りにドローイングや絵画の中で繰り返し対話させてみるこ
とで、あの⽇出会ったものに触れて確かめられる気がする。
まだ名のない存在が関わり合う中で、役割を獲得し、⾃⽴していく感覚に興味がある。/清水彩瑛
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武田麻季 TAKEDA Asaki
年一冊程度の頻度で同人誌を出しています。
好きなご当地キャラクターはチーバ君。
2000年 大阪府生まれ
2023年 関西COMITIA67出展/インテックス大阪
2025年 関西COMITIA72出展 / インテックス大阪
2025年 COMITIA151出展/東京ビッグサイト
絵を描くという行為に何を求めているんだろうと考えると、抑圧からの解放を望んでいるのだと思います。知らない間に背負った責任や義務といった重荷を一旦降ろして、何にも邪魔されることのないひとときの安らぎを得るために絵を描いている。平たく言えば息抜きです。そのため絵を描くときはなるべく頭を空にして楽しむということを大切にしています。
作品には特段愛着などを持たないようにしているので、是非ご遠慮なく直接触って紙やインクの具合などを楽しんで頂ければ幸いです。/武田麻季
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でっかい火 Dekkaihi
大阪〜岡山〜現在大阪。
主にドローイングと詩の自主制作出版物、漫画、立体物、デザインなど。現在はコミティアを中心に、その他ZINEイベントへ出展。生き続けるための勇気や、孤独感との格闘、あこがれの話をテーマにしている。
「かがやきたまご」という二人サークルでも活動中。
2000年 大阪府生まれ
2022年 個展「not in (ボーン)」/喫茶曲がり※トダ名義
「COMITIA141」出展/東京ビッグサイト
2023年 人間文化クラブイベント「場Ⅰ」ライブペイント/サウダーヂな夜※トダ名義
「COMITIA144 」出展/東京ビッグサイト
「ZINE DAY OSAKA 」出展/レトロ印刷 JAM
「COMITIA146 」出展/東京ビッグサイト
2024年 「元町アートブックフェア001」出展/喫茶朔望
「zine issue vol.3」出展/STUDIOVC
「関西COMITIA70」出展/インテックス大阪
イベント「みんなのほんvol.1」企画協力/マンションみどり※トダ名義
「gallery TOWED ZINE FAIR」出展/galleryTOWED
「関西COMITIA71」出展/京都パルスプラザ
2025年 グループ企画展示「おまえの姿がよくみえる」/opaltimes
「関西COMITIA72」出展/インテックス大阪
「元町アートブックフェア002」出展/喫茶朔望
イベント「みんなのほんvol.2」企画協力/マンションみどり※トダ名義
「テラタビアvol.3」ライブペイント/超家
「COMITIA154」出展/東京ビッグサイト
お前になりたいけどなれないこと、ずっと眠っていたいけど仕事には行くし、大切なものと一緒にいたかったけどまっすぐ歩いている、自分で作ってるくせに弁当の米が少ない。
私は、なにかを生み出すには怠惰な面が多いと常々感じている。ただ呟くことしかできない。しかし呟きはする。何もなかったかもしれないけど、その日が寒かったとか、寂しさとか、生きていることを忘れないように。
ZINEや自主制作出版物があって嬉しく思うのは、そんな自分にも、どんな人間にも「つくること」がひらかれていると感じられるからだった。
それまでの過程、痕跡を残していく。それが自分の生活と制作行為を繋げている。私もあなたも、生活をして、生き続けるために。そうやって、いつかひかりだすんじゃないか。 /でっかい火
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遠山奈実子 TOYAMA Namiko
2001 大阪府生まれ
2025 尾道市立大学芸術文化学部美術学科卒業
現在、京都市立芸術大学大学院修士課程美術専攻(油画)在籍
2024 芳上舞二人展「いるとしたら」/広島県尾道/空き家
2025 「お化け屋敷」/大阪/イヒレナ
2026 「透明な玉ねぎ」/京都/gallery gobangura
日常生活には、焦点が定まりきらず言葉や意味に回収されない曖昧な領域が存在します。そういったまとまりきれないことをテーマに、ドローイングやコラージュ、インスタレーションなどを制作しています。
制作の基点は、常に一冊の文庫本サイズのノートブックにあります。そこにはドローイングや講義のメモ、家計の数字など、日常の無関係な断片がページという単位で物理的に圧縮・積層しています。一見、ページによって分断されているように見える時間や出来事は、ページを捲る行為や本の厚みの中で再び有機的に繋がり始めます。それはまるで、対象に張り付きながら上下左右を自在に行き来する虫の視点のように、物事を多角的かつ連続的に捉える感覚に近いものです。
最近は、このノートの構造を「地図」として捉え直し、風景画として展開することを試みています。画面内の区画を埋めていく描写は、ノートに垂直に降り積もった個人的な時間を水平な画面へと横滑りさせる行為です。そこには、記録された過去と眼前の風景が地続きになり、異質なもの同士がただそこにある奇妙さと、それらが不器用に絡まり合うリアリティが描かれています。/遠山奈実子
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辺見静華 HENMI Shizuka
2000年 埼玉県生まれ
2025年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程(修士)絵画専攻油画研究領域 入学
展覧会参加歴〉
2021年 グループ展「かけら」haco -art brewing gallery
2022年 「ART BOOK TAMABI」BONUS TRACKギャラリー
2023年 個展「そのあいだをみる」GALLERY AND LINKS 81
2025年 グループ展「風を追いかける、星がついてくる 星を追いかける、風がついてくる」PARK8
外に出る、物影のかたちを目でなぞる。買い物をする、レシートや包装紙を手に入れ る。絵を描く、記憶がそこに定着したり、遠くへ霧散したりする。 そんなルーティンで制作をしています。
日常生活中に手に入る素材で絵具が乗せられそうなものは、私にとって全て制作材料に なり得て、故に断捨離が苦手です。ゴミとして捨てられるギリギリまでその物にある価値 を尊重することができたら、私の作る物にも価値と意味があると認めてもらえるでしょう か。いえ、意味などまだ与えられておらず、誰からの評価もついていない純粋な状態こそ 尊いのかもしれません。
どんな理由付けができようとも、私は意味もなく、色同士の響き合いや、面白い線を引 く楽しみを第一に絵を描いていたいです。でも意味のないものは不安定で、くっきりとそ の場に刻まれてしまうこともありながら、描こうとして筆を置いた瞬間から空気中に溶け てなくなっていく感覚もあり、これは記憶と似ています。忘れたい失敗にばかり囚われ、 覚えておきたい喜びほど簡単に忘れてしまう。
どこへ行くにも、荷物はできるだけかるいほうがよいでしょう。何が本当に必要で、何 が不要に見えて大切なのか、作品に昇華する過程で考え続けていきたいと思います。/辺見静華
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山本駿平 YAMAMOTO Shumpei / YAMAMOTO Hayahira
ドローイングや油彩、漫画などを使って絵を描くことを軸に、本を造ったり造らなかったり、人と関わったり関わらなかったりすることで絵というものを知ろうとしている。
2001年 兵庫県出身
2025年 近畿大学文芸学部造形芸術学科油彩画ゼミナール卒業
現在 大阪府在住
2026年 関西コミティア75(インテックス大阪/大阪)
2025年 ZINEFEST大阪(大阪市中央公会堂/大阪)
関西コミティア74(京都パルスプラザ/京都)
名もなきものたち(ホトリヲ/大阪)
トゥールビヨン23 第一期(Oギャラリーeyes/大阪)
関西コミティア73(インテックス大阪/大阪)
GROUP SHOW - spring -(cumonos/大阪)
2024年 コミティア150(東京ビックサイト/東京)
@JUNCTION (アイギャラリー/大阪)
四回生展 (近畿大学KUDOS館/大阪)
コミティア149(東京ビックサイト/東京)
個展 0の接近遭遇 (cumonos/大阪)
関西コミティア69(インテックス大阪/大阪)
2023年 静かな波を走らせて (Calo Book shop and Cafe/大阪)
関西美術大学選抜展 (高島屋大阪店/大阪)
FACE2023 (SOMPO美術館/東京)
第97回国展 絵画部企画展示 「新しい眼」 (国立新美術館/東京)
この展示を企画したにもかかわらず(だからこそ?)僕にとって絵や本がどういうものなのかははっきりしていません。幼いころからのフィクションへの憧れだとか、つくるというプリミティブな欲求だとか、生きるための推進力だとか、人と関わるための手段だとか、いやいや本当はもっとテキトーなことなんじゃないかとか、そんなことを考えながらいまも明確な答えは得られずにいます。
得体のしれない絵も本も、誰かがみて、よんで、その姿があらわれるのであれば、大切なことはみるものとみられるものの関係の中にあります。あるいは関係そのものかもしれません。
そこに生まれるまぼろしのようなものは、決して他人と共有しきることのできないものです。だからこそ確信的な強さをもっていて、そんな孤独な高揚をもたらしてくれる絵や本というものが、僕はとても好きなのだと思います。
そういうものをつくれればと思いながら、今回の展示に向けて制作しました。
多様な絵と本が一緒にあるこの展示のさまざまな間に、何か新しいものが立ち現れたらとてもうれしく思います。/山本駿平
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六根 由里香 ROKKON Yurika
1995年 大阪府生まれ
2021年 京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程版画領域修了
2026 マイファイ絵画実験室presents 個展「もち餅は餠や」亀戸アートセンター(東京)
2025 個展「餅は餠屋」hitoto(大阪)
「今ここにいて、ここにいない。」工房 親(東京)
「CUT A LOG ─ VOU/棒 10th Anniversary book ─ 展」VOU/棒(京都)
2024 個展「hit-and-miss」POL(大阪)
「Kyoto Art for Tomorrow 京都府新鋭選抜展2024」京都文化博物館(京都)
2023 「アトランティック・タッチ」BOOTLEG gallery(東京)
「描くこと─リトグラフ─」ギャラリー恵風(京都)
「いろいろのあいだ」trance pop gallery(京都)
キャンパスが美術館主催展「観察者のまなざし」成安造形大学 キャンパスが美
術館(滋賀)
周囲にあるモノが咄嗟に目の端に飛び込んでくる経験をチャンスイメージと見なし、リトグラフやシルクスクリーン、拓本などの版画技法を用いて、どうにか嘘がまことになる瞬間を企んでいる。
気楽で呑気に過ごしていることを難しい言葉で「気散じ(きさんじ)」と言うらしい。 面白いのは、わたしが意図したり願ったり自ら進んで調べたりしていないのに、 モノが咄嗟に目の端に飛び込んでくることがある、ということだ。 そうして出会うことになるモノは、世にいう高い解像度では掴まえきれない。 はっと心を捉えて、そのあともじわじわと興味を掻き立てる出来事を、 ちょっとどうなのかと思いながら自分の技術で定着させたいという思いがある。 完全な全体の定着は求めていないし、その気持ちもない。だからこそ、モノの部分や断片が作品になる。
だからモノとふと出会うことを、作品制作者であるわたしにとって切実である。それが一体何なのかわからないにしても。
近年では、モノから見える人の性格や感情に興味を抱き、身内の所持品シリーズ(仮)として、祖母の家にあったものや、実家にあったものをモチーフに制作している。/六根 由里香
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Calo Bookshop and Cafe
Calo(カロ)は、大阪・肥後橋で、2004年から営業する小さなアート系独立書店です。オープン当初から"自主制作本"も多数取り扱ってきました。本展にあわせてセレクトした自主制作本をお持ちします。
開催展覧会の一部作品をONLINE SHOPで販売します。